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虫歯とは

虫歯は感染症の一種で、お口の中にいる虫歯菌に感染することで発症します。
歯垢(プラーク)などの汚れから虫歯菌が産生した酸によって歯が溶かされ、重度化すると、歯の崩壊を招くこともあります。
初期には痛みなどの自覚症状が現れにくく、見た目にもわかりづらいため、早期に発見するのが難しい病気です。
そのため虫歯から歯を守るためには、半年に1回程度の定期健診を受けられて、常にお口の中の健康状態をチェックすることが重要となります。

虫歯の進行

虫歯は症状の進行度合いによって、「CO(シーオー)」から「C4」の5段階に分けることができます。
初期の虫歯であれば、フッ素塗布や適切な歯磨きなどにより治癒をはかることが可能ですが、症状が進行すると、歯を削ったり、被せ物(クラウン)を被せたりするなどの治療が必要となることもあります。

CO(シーオー)

CO(シーオー)

初期の虫歯です。
まだ歯に穴は開いていませんが、虫歯菌の酸により歯の表面が白濁している場合があります。
痛みやしみるなどの自覚症状はほとんどありません。
この段階の虫歯であれば、フッ素塗布や適切な歯磨きなどにより治癒をはかることが可能です。

C1

C1

歯の表面(エナメル質)が虫歯になった状態です。
痛みやしみるなどの自覚症状はまだありませんが、放置すると重度の虫歯に進行する危険性があります。
この段階の虫歯であれば、虫歯部分を削って詰める場合とフッ素塗布や適切な歯磨きなどにより経過観察していく場合があります。

C2

C2

症状が進行して、エナメル質の下にある象牙質にまで達した虫歯です。
まだ神経に達していないため、強い痛みなどはありませんが、冷たいものや、甘いものがしみたりするようになることがあります。
この段階の虫歯では、虫歯部分を削って詰め物(インレー)を詰めるなどの治療が必要となります。

C3

C3

症状が進行して、歯の神経(歯髄)にまで達した虫歯です。
激しい痛みを感じるようになったり、熱いものがしみたりするようになることがあります。
この段階の虫歯では、虫歯部分を大きく削って神経をとった後、被せ物(クラウン)を被せるなどの治療が必要となります。

C4

C4

症状が進行して、歯の根っこ(歯根)にまで達した虫歯です。
歯の目に見える部分(歯冠部分)がほとんど崩壊してしまい、状態によっては抜歯を検討しなければいけなくなります。
この段階の虫歯では、歯の神経が死んでしまっているため、激しい痛みなどの症状は軽減しますが、歯の根っこに膿が溜まったりした場合には、強い痛みを感じることもあります。

できる限り痛みに配慮して治療します

虫歯の治療に対して、「痛い」「怖い」というイメージを持たれている方もいるかもしれませんが、当院では表面麻酔を使用するなどして、できる限り痛みに配慮して治療を行います。
また、天然歯は一度削ると元に戻すことはできませんし、一度抜いてしまうと二度と生えてくることはありません。
そうしたかけがえのない天然歯を守り、いくつになってもご自身の歯でものを噛み続けて頂くために、できる限り削らない・抜かない治療を心がけています。

歯周病とは

歯周病とは感染症の一種で、歯垢(プラーク)などの汚れの中にいる歯周病菌に感染することで発症します。
歯周病を発症すると、歯茎が腫れたり、歯を支える骨(歯槽骨)が溶けたりするほか、重度化した時には歯が抜け落ちてしまうこともあります。
現在、歯周病は歯を失う一番の原因であるとされており、いくつになっても自分の歯でものを噛み続けるためには、歯周病予防が欠かせません。
しかし、初期には痛みなどの自覚症状が現れにくく、気づかないうちに進行しているケースも多いので、効果的に予防するためには、歯科医院で定期健診を受けることが重要となります。

歯周病の進行

歯周病は症状の進行度合いによって、「歯肉炎(G)」から「軽度・中度・重度歯周炎(P1~3)」の4段階に分けることができます

歯肉炎(G):歯周ポケットの深さ1~3mm

歯肉炎(G):歯周ポケットの深さ1~3mm

歯茎が炎症を起こした状態です。
歯磨き時に歯茎から血が出たりすることがあります。
歯茎に炎症が起こっているだけで、歯槽骨はまだ溶けていません。
適切な歯磨きなどのプラークコントロールによって、症状を抑制・改善することが可能となります。

軽度歯周炎(P1):歯周ポケットの深さ3~4mm

軽度歯周炎(P1):歯周ポケットの深さ3~4mm

歯茎の炎症が進行して、歯槽骨が溶け始めた状態です。
歯周ポケット内の歯石などの汚れを除去することで、治癒をはかります。

中等度歯周炎(P2):歯周ポケットの深さ5~6mm

中等度歯周炎(P2):歯周ポケットの深さ5~6mm

歯茎の炎症や歯槽骨の溶解がさらに進行した状態です。
歯がぐらぐらと動くようになったり、歯茎から膿が出て、口臭が生じたりすることがあります。

重度歯周炎(P3):歯周ポケットの深さ7mm以上

重度歯周炎(P3):歯周ポケットの深さ7mm以上

歯槽骨がほとんど溶けた状態です。
歯の動揺が激しくなり、食事に支障をきたすようになることもあります。この段階にまで至ると、通常の治療だけでは改善させることが難しくなるため、抜歯を検討するケースも出てきます。

歯周病が全身におよぼす悪影響

歯周病はお口の中だけでなく、全身にも悪影響をおよぼす危険性があります。
特に注意しなければいけないのが、糖尿病に関する悪影響で、糖尿病の方は健康な方よりも歯周病を発症させやすかったり、進行が早かったりするとされています。

また、歯周病は糖尿病を悪化させる要因の1つであると言われています。
そのほか、狭心症、心筋梗塞、心内膜炎、早産・低体重児出産、誤嚥性肺炎、インフルエンザなどとの関係が報告されています。

歯周病の治療

歯磨き指導

歯磨き指導

患者様お一人おひとりの磨き方の癖などを確認した上で、正しい歯の磨き方を指導します。
正しい歯磨きによるプラークコントロールが、歯周病治療の第一歩となります。

スケーリング・ルートプレーニング

歯周ポケット内の歯石などの汚れを除去したり(スケーリング)、歯の表面を滑らかにして、汚れが再び付着することを防いだりします(ルートプレーニング)。

歯周外科治療

歯周病が進行して、歯周ポケットが深い場合には、スケーリングだけでは汚れを除去するのが難しい場合があります。
そうした場合には、歯茎を切開して汚れを取り除くなどの外科的処理を行うこともあります。

歯科・小児歯科・歯科口腔外科

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